【まとめ】国内大手銀行最新リストラ計画 (2019.01.20)
皆さんこんにちは!貝です。
一昔前には、だれもが憧れる就職先だった銀行。
そんな銀行も時代の波(キャッシュレス,フィンテック,人口減少等)にもまれて、苦しんでいます。
簡単にいうと銀行というビジネスモデル自体が「オワコン」化しています。
AIの登場により、今まで培った経験や知識が無意味になりつつります。
最近では、メガバンクが相次いで(実質)リストラ計画を発表したのは有名です。
国内大手銀行の最新決算資料から その正体を見ていきましょう。
まずは、三菱UFJフィナンシャル・グループ
出典:三菱UFJフィナンシャル・グループ 2018年度中間決算説明会
2023年度までに業務量を30%削減し、店舗数を2割削減
9500人分の仕事を減らし、人員は6000人の自然減(笑)
6000人といえば、全従業員の1/8に相当します。
1/8の従業員が自然減ねえ(笑)
三井住友フィナンシャルグループ
出典:三井住友フィナンシャルグループ2018年11月19日投資家説明会
三井住友は一番マイルド。
4000人分の業務量を削減するが、新卒採用や派遣社員の非補充等で、人員数をコントロールするとのこと。
(色々と問題の多い)みずほフィナンシャルグループ
出典:抜本的構造改革への取り組み - みずほフィナンシャルグループ
みずほは一番リストラ計画がきついですね。
2026年までに1.9万人、100拠点を減らします。
1.9万人という数字は全従業員の3割にも相当します。
みずほは規模に対して、人員が多すぎることがかねてから指摘されていましたので当然の結果かもしれません。
りそなフィナンシャルグループ
出典:りそなホールディングス 2019年3月期中間決算の概要と経営の方向性
具体的な人数こそ示していませんが、更なる少人数運営体制と明記されています。
気になるのは、一般店舗における『事務から営業へ』というところ
これって事務しか経験のない人を、畑違いの営業にすることで、実質自主退職を迫っているとしかみえない。
従業員は削減する一方、株主にはどうでしょう。
三菱UFJフィナンシャル・グループの株主還元の計画です。
出典:三菱UFJフィナンシャル・グループ 2018年度中間決算説明会
従業員は減らす一方、株主への配当は安定的・持続的な増加とあります。
(配当性向40%は米国企業と比較すると寂しいが)
つまり、株主に報いるために、従業員を切り捨てるということです。
この従業員<株主という流れは、銀行だけでなく、どの業種にも広がっています。
もし疑うようなら、上場企業のどれでもいいので、決算資料を読んでみてください。
コスト削減する一方、株主への配当を増やしていく方針という企業が多いと思います。
銀行がこの世から完全になくなることはありませんが、今のままは、単純に数が多すぎます。
メガバンクでこの状況なので、地銀は更に悲惨でしょう。
銀行の若年層従業員に関しては、まだ世間に「元銀行員」というブランドがあるうちにさっさと転職したほうがいいと思いますよ。
さて、従業員のままいるのか、株主になるのかどちらが得か。
答えは明白ですね。
おわり